ネクタイ特集

ネクタイの歴史

装飾用としてのネクタイは17世紀にフランスのルイ14世が宮廷ファッションとして浸透させた「クラヴァット」が起源とされています。 

ベルサイユ宮殿を建設したことでも知られる、国王ルイ14世。

その王のもとへ応援としてやってきたオーストリアのクロアチア兵は、首や胸元の飾りとして布を2~3回首に巻きつけ前で蝶結びにしていました。
そのスマートさに注目したのがルイ14世でした。

彼はすぐさまレースや刺しゅうで縁取りをつけた胸までの長さがある「クラヴァット」という衿飾りを大量につくらせ突撃隊のユニフォームに採用します。
さらに、ルイ14世は結び方を指導するクラヴァット係を任命するなど宮廷ファッションとして広める事にも積極的でした。
この時点では軍隊や貴族たちだけのネック・ウエアであったクラヴァットは、結び方が簡素化するに伴い、一般にも広く普及し始めます。
以後、形や結び方など多様な変化をしながら、ファッショナブルなアクセサリーとしての色が濃くなっていったのです。

19世紀に入ると、メンズファッションの主流はフランスからイギリスへと移り、同時に「クラヴァット」から「ネクタイ」という言葉が使われ始めるようになりました。

1850年代に「クラヴァット」の前結び部分だけを独立させた「蝶ネクタイ」が登場。
クラバットの《巻く》からネクタイの《結ぶ》への変化が強くなってきます。

1870年代になると、イギリスのアスコット競馬場に集まる紳士たちのネック・ウエアとして「アスコット・タイ」が登場します。
次いでアスコット・タイタイプのネクタイを水平結びにして結び目を長くとったスタイルのものが現れ、ネック・ウエアはよりシンプルで現代の形に近いものへと変化していきます。

1890年頃になると、現在のネクタイと同じく大剣と小剣からなる結び下げ式の「フォア・イン・ハンド・タイ」が登場しました。
「フォア・イン・ハンド」とは四頭立てという意味で、四頭立ての馬車の御者が手綱さばきに便利なように考え出された結び方と言われています。
また、別の資料ではイギリスの紳士オスカー・ワイルドが創案したともいわれております。

締めやすく簡素なスタイルのネック・ウエアは、現在もネクタイの主流スタイルとして引き継がれているのです。

用語集

大剣

ネクタイの太い方の剣

大剣

小剣

ネクタイの細い方の剣

小剣

中継ぎ

大剣と小剣をつなぐ中央部分

中継ぎ

剣先

ネクタイの剣の先端部分

剣先

閂(かんぬき)

ネクタイ裏面の折り込み部をとめるもの。大剣、小剣それぞれについている。

閂(かんぬき)

たるみ糸(ポアンタレ)

縫い糸の先端に余裕を持たせることでネクタイの伸縮性を生かし、また縫い目の緩みを引き締め型くずれを防止する役目がある

たるみ糸(ポアンタレ)

芯地

ネクタイの内側に仕込まれている芯

芯地

ノット

ネクタイを結んだ時に出来る三角の結び目部分

ノット

ディンプル

ノットの下にエクボのように出来たくぼみ

ディンプル

共生地裏地

本体の生地を裏面にも使用し、裏面でも同じディティールが楽しめる

共生地裏地

ストレート

大剣から中継ぎにかけてのラインが直線のネクタイ

ストレート

セミボトル

大剣から中継ぎにかけてのラインが若干くびれのあるネクタイ

セミボトル

ボトル・シェイプ

大剣から中継ぎにかけてのラインが大きなビンのようにくびれのあるネクタイ

ボトル・シェイプ

ナロータイ(スリムタイ)

ネクタイ幅(大剣の一番太い部分)が4㎝~6㎝の細目なネクタイ

ナロータイ(スリムタイ)

ダービータイ

ネクタイ幅(大剣の一番太い部分)が8㎝前後のネクタイ。一般的なタイプのネクタイ。

ダービータイ

ワイドタイ

ネクタイ幅(大剣の一番太い部分)が10㎝以上の幅広ネクタイ

ワイドタイ

アスコットタイ

アスコットとはイギリスにある村の名前で、ここにある競馬場に集まる紳士たちの間で流行したもの

アスコットタイ

角タイ

剣先が四角にカットされているのが特徴で、スクエアタイともいう

角タイ

カットタイ

剣先が斜めにカットされているタイ

カットタイ

蝶タイ

蝶結びにするネクタイを総称して指し、ボウタイとも呼ぶ

バタフライタイ
結び目が蝶の羽根のようになる幅4㎝ほどのオーソドックスなもの
ポインテッド
結び目の先が尖ったタイプのもの

パネル柄

モチーフをひとつのデザインとして表現したもので繰り返しの無い柄

パネル柄

ストライプ

いわゆるしま模様。しまの密度や太さなどにより10パターン以上に分けられる

レジメンタルストライプ
本来はイギリス軍の連隊旗の色をあしらったもので色やストライプの幅まで決められている由緒正しいネクタイの柄
バーチカルストライプ
規則正しい縦じまの柄
ペンシルストライプ
鉛筆で書かれた程度のラインで構成されているのストライプ。

チェック

格子柄模様を総称して指し、伝統的基本柄のひとつ。タータンチェック、ギンガムチェック、マドラスチェック等

チェック

ドット

水玉模様のことで基本柄のひとつ。水玉の大小によりコインドット、ピンドット等種類がある

ドット

無地

単色無地や無地調の極めて小さな柄などを指す

無地

モチーフパターン

花柄や動物など現実にあるものをそのまま使った柄

フローラル
花柄を使用したデザインパターンの総称。花や花びらだけをデザインしたものや枝や葉をデザインしたものもフローラルと呼ばれる。

モチーフパターン

フローラル

ペイズリー

スコットランドにある織物産地、ペイズリーで使われた事から町の名を取って呼ばれるようになった。もともとは松かさの種子をかたどったもの。

ペイズリー

紋章柄

トラディショナルルックの代表的なネクタイ柄のひとつでクレストとも呼ばれる

紋章柄

エスニック

インカ紋様などに代表される民族調柄で、特徴としては花や草木などの植物をモチーフとしているものが多い

エスニック

オールオーバー

ネクタイの全面に同じパターンの絵柄がくり返されているもの。絵柄の大きさによって極小柄、小柄、中柄、大柄と分類される。

オールオーバー

スペースド・パターン

オールオーバータイプの中でとくに基本パターンとなる絵柄が離れているものを指す。日本語では飛び柄と呼ばれる。

スペースド・パターン

パネル柄

モチーフをひとつの柄で表したもので、繰り返しパターンのない構造の柄。

パネル柄

ワンポイント

無地のネクタイに対して1ヵ所だけに模様の入ったタイプのネクタイ

ワンポイント

パターンド・ストライプ

ネクタイの代表的な柄であるストライプ・タイの総称

パターンド・ストライプ

チェック・パターン

伝統的な基本柄のひとつで、タータンチェックやマドラスチェック等

チェック・パターン

無地

基本柄。単色無地の他に無地調の極めて小さな柄や表面効果のある柄のあるものを特にオルターナティブ・プレインと呼ぶ。

無地

繭から作られる天然繊維。美しい光沢感があり、更に弾性にもすぐれシワになりにくい。

ウール

型崩れせず、シワになりにくい。絹のような光沢は無いが、反面、温かみを感じる素材。

綿

カジュアルなネクタイにぴったりの素材。丈夫で適度の弾力性があり、美しい発色が得られる。

吸湿性にすぐれ、清涼感が高い為夏の季節に好まれる素材

化学繊維

ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維。ポリエステルは弾力性に富み、シワになりにくいことから使用される事が多い。